難聴 原因 症状 治療 耳鳴り 突発性難聴 感音性難聴 老人性難聴 低音難聴 子供 難聴 補聴器 選び方

難聴とは

難聴とは、通常より音が聞き取り難い状態になることですが、まずは難聴の種類からご紹介します。


難聴は“伝音性難聴(伝音難聴)” “感音性難聴(感音難聴)” “混合性難聴(混合難聴)” と、大きく3つに分けることができます。


それでは、伝音性難聴とはどのようなものなのか詳しく見ていきましょう。

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伝音性難聴の原因と症状

“伝音性難聴”を簡単に言うと・・・「音を伝えるところ」に原因がある難聴の事です。


伝音性難聴は、音が振動として耳に入ってくるがその時に通る外耳(がいじ)と中耳(ちゅうじ)に障害があり、鼓膜などに音が振動しない状態。つまり音を伝える障害による難聴。


中耳炎などをわずらった場合が難聴になりやすい事もあげられています。音を聞くための神経には異常がないので治療できる可能性があります。小さな音は聞き取りにくいようですが、大きな声で話せば聞こえる。


補聴器で音を大きくする事で、かなり聞こえるようにもなるので補聴器を付ければ生活しやすくなります。ここで耳の中の仕組みをご紹介します。下の図をご覧下さい。

故障部位 伝音難聴 感音難聴
治療法 理屈的には外科的手術で回復可能とされている 現時点では治療法なしとされている

感音性難聴の原因と症状

次に、感音性難聴について詳しく見ていきましょう。


“感音性難聴”を簡単に言いますと・・・「音を聴き分けるところ」に原因がある難聴の事です。


感音性難聴は、内耳から聴神経・脳にかけての障害による難聴。老人性・騒音性・ストレス性・メニエール・薬物性・遺伝性と様々な種類もあります。


それぞれの聞こえ方を紹介します。

●老人性難聴 → 年齢と共に自然に聞こえなくなる。

●騒音性難聴 → 工場などの機械の音やウォークマン等のような機械から常に大きな音を聞きつづけることにより聞こえなくなる。

●ストレス性難聴 → 意識せずいつの間にかストレスの重なりにより聴力が落ちていく。老人性によく似ているが違うものである。

●メニエール → 内耳のバランスをつかさどるところに異常が起きることにより聞こえなくなる。

●薬物性難聴 → (ストマイシン・カナマイシン・ネオマイシン等)肺炎などの高熱を下げる為に使用されて薬により聞こえなくなる。

●遺伝性難聴 → 親より遺伝により聞こえなくなる。医学的な治療は困難で、補聴器には高度な機械が要求されています。周波数により聞こえ方が非常に異なることが多く、特に幼児期から高い音が聞こえない場合は発音の修得が難しい問題とされています。

混合性難聴の原因と症状

最後に、混合性難聴について詳しく見ていきましょう。


“混合性難聴”を簡単に言いますと・・・「音を伝えるところと感じるところ」に原因がある難聴の事です。。伝音性 難聴・感音性難聴の両方の原因をもつ難聴です。


老人性難聴は多くの場合、混合性ですが、どちらの度合いが強いかは個人差が大変大きいとされています。


参考までに、難聴の程度をご紹介します。下の表をご覧になってください。

程度 聴力レベル 聞こえの目安
正常 25dBHL以下 ほとんど不自由はない。
軽度難聴 26dBHL~40dBHL 聞き取りが少し困難になり遠くの声などが聞きにくくなる。
中度難聴 41dBHL~55dBHL 普通の会話の聞き取りが困難になる。
56dBHL~70dBHL 普通の会話が聞き取れない。大きな声なら聞き取れる。
高度難聴 71dBHL~90dBHL 耳元の大きな声ならなんとか聞き取れる。
重度難聴 90dBHL以上 ほとんど分からない。

100dBHL以上の音が聞こえない事を聾(ろう)という。

その障害の重さから軽度・中度・高度・重度難聴に区分されていて、両耳の平均デシベルが70以上あると、身体障害者福祉法に基づく身体障害者手帳の交付の対象になる。


耳に違和感を感じる。。。耳鳴りが治まらない。。。など、異変を感じた時は我慢せず、すぐにかかりつけの病院へ行きましょう!!

耳の聞こえるしくみ

私達が普段話している話し声 ・ 犬や猫などの鳴き声 ・ ピアノやヴァイオリンの音色 ・ 食器などがぶつかり合う時の物音 ・ 救急車のサイレンなど、私達の日常生活の中には様々な音があります。


人はこうした音をどのように聞いているのでしょうか?


音は耳(耳介)から耳の穴(外耳道)を通り鼓膜まで達します。鼓膜には小さな骨(耳小骨)がついていて、この小さな骨が蝸牛に繋がっています。蝸牛から聴神経を経て脳に伝わり、音が聞こえたように感じるのです。


耳介から鼓膜までを外耳、鼓膜から耳小骨までを中耳、蝸牛を内耳という分け方もあります。音は、空気の振動→鼓膜の振動→骨の振動→耳の振動→電気信号と色々な姿に変化して伝わっていきます。


音は空気の振動として耳介から鼓膜まで達します。音は、鼓膜では膜の振動に変わり、3つの耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)では骨の振動に変わり、梃子の原理(音圧増強作用)で更に増幅され、アブミ骨により蝸牛へと伝わります。


蝸牛(かぎゅう)の中には、リンパ液と言う液体が満たされていて、音の振動がリンパ液を流動させ、蝸牛の基底板が振動をおこし、水の振動へと変わります。


蝸牛には約3万とも、4万ともいわれている、有毛細胞と言う細胞があり、水の振動でこの有毛細胞を刺激することによって、有毛細胞が興奮し、聴毛が揺れます。


毛が揺れることで有毛細胞に電気が起こり、聴神経の蝸牛神経を振動させ、音は電気振動として聴神経を伝わって延髄→脳幹→脳脚→大脳皮質に達します。

そこで、私達は初めて音として感じ、言葉や音として認識する仕組みになっています。このように小指の爪ほどの小さな耳の器官は、それぞれ重要な役割を果たしていて、とても巧妙に作られているのが耳の仕組みです。


この過程のどこか一つでも音が伝わりにくくなると聞こえない、聞こえにくいといった難聴となります。難聴には、中耳炎などにより鼓膜がうまく動かない、有毛細胞が病気、劣化などにより、電気信号を伝えられないなど様々な原因があります。

難聴の治療法(種類別)

『伝音難聴』(慢性穿孔性中耳炎)
今までは、手術の際に、長期入院が必要でしたが、最近は、フイブリン糊という人体用の接着剤を用いた鼓膜形成術、キチン膜やコラーゲンスポンジなどによるパッチ術で、鼓膜の穴を簡単に閉じられるようになってきた事により、短期入院での手術が可能になってきました。

伝音難聴の中でも、特に症状がひどく、補聴器を用いてもほとんど聞こえない様な場合には、人口中耳と呼ばれる高感度の補聴器を中耳に植え込む手術も開発されています。

『感音性難聴』
将来的には遺伝子治療が行える可能性があります。今現在は、特発性進行性感音難聴の治療には、他の感音難聴と同様に、血管拡張剤、代謝賦活剤、ビタミン製剤などが用いられます。また、難聴の急性進行期にはステロイド剤が用いられます。

一般に、特発性進行性感音難聴の進行は緩除であり、薬剤の効果を性格に判定する事は困難なため、これらの治療薬の有効性は、未だ明確ではありません。

『混合性難聴』
一般的には、感音性と伝音性の治療法を、それぞれ組み合わせて行ケースが多いようです。


『突発性難聴』
ステロイドホルモンの漸減療法を、血漿増量剤の点滴と組み合わせて行う事が多いです。ビタミン溶液、ATP製剤溶液なども同時に加えます。

だいたい7~10日間、毎日点滴を施行し、自覚症状と聴力検査で改善具合を評価します。以上の治療で聴力が回復しない場合は、「難治性の突発性難聴」と考えられるため、特殊な治療法として、高圧酸素療法や、星状神経節ブロックなどを検討します。

ステロイド治療により、血糖値が上昇し、糖尿病が急性に増悪する事もあるので、糖尿病と診断された、または、糖尿病治療を受けている患者の場合は、内科の医師による血糖値のコントロールを同時に行う事が大切です。


『先天性難聴』
今現在、先天性難聴を完全に治療する方法は確立しておりません。しかし、わずかでも聞こえている状態であれば、生後7~8ヵ月くらいから、乳幼児用の補聴器を使用し、聴能訓練を行います。

音がまったくきこえない場合でも、言語の概念を視覚や触覚によって習得する事ができれば、将来的に言葉を発することは可能になります。


『急性低音障害型音感難聴』
最も多い治療法は、利尿剤と副腎皮質ホルモンを用いた薬物治療です。利尿剤は、内耳がリンパ液で浮腫んだ状態になってるのを緩和する目的で用います。副腎皮質ホルモンは非常によく効く薬です。投与期間は通常1~2週間ですので、副作用の心配はあまりありません。


『鍼灸治療法』
最近では、難聴を鍼灸治療するケースも見られています。主に、耳鳴りや、精神的難聴、ヒステリー性難聴などの患者からは効果が報告されているようです。

刺鍼によって、内耳血管の透過性を増やし、聴覚抹消神経の栄養状態が改善され、まだ完全破壊されていない、損傷部分のある機能を回復させると同時に、患者によっては、蝸牛電位の振幅を増大させ、蝸牛の機能向上をさせる、治療とされているようです。ですが、なぜこの様な事が起こるかについては、現在でもまだよく解明されていないようです。

難聴とストレスの関係

現代人は、多くのストレスを抱えながら過ごしていると言えます。過度のストレスはやがて身体にもさまざまな影響を与えるものです。

その中でも、“ストレスによる難聴との関係性”についてご説明しましょう。 ストレスが原因と考えられている難聴には次の2種類があります。


《心因性難聴》
心因性というその名の通り、原因がストレスにあると断定できる難聴のこと。耳鳴りや頭痛などの症状を訴えたり、体のどこにも異常がなくても耳だけ聞こえにくい、あるいはほとんど聞こえないというケースもあります。


《突発性難聴》
ある日突然、耳が聞こえづらくなるのが特徴。ごくまれに両耳の場合もありますが、多くは片耳に症状が表われます。

耳鳴りがする人も多いようです。人はストレスを感じると、解消しようと自然に体が反応するようにできています。

目や耳 ・ 首 ・肩などに運ばれるはずの血液や栄養を、すべて脳に集めようとするために、体のあちこちに不調が生じるのです。

主な症状としては、難聴・ 目の痛み ・ 肩こり ・ 首のこりなどが挙げられます。ストレスからくる難聴の治療には、まず原因となっているストレスを取り除くことが重要です。

精神科や診療内科のカウンセリングを受け、精神面を鍛えたりストレスを克服したりするのです。薬物療法や手術を行なうわけではありませんが、根気よく治療することで完治させることができます。

大切なのは、信頼できる医師とよく相談して、難聴という新たなストレスを抱え込まないということです。また、自分なりのストレス解消法を見つけたり、規則正しい日常生活を送るなど、十分な休養を取るといったことを心がけるとよいでしょう。


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ストレス難聴の原因と症状

ストレス難聴に悩む方が近年増加中です。


・ストレス難聴とは?
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学校生活や家庭に問題のある子どもやストレス社会で生きるサラリーマンによく見られます。

何らかのストレスが主な原因で聴覚機能には何も問題はない為、私耳鼻科で受診をしても「原因不明」と言われてしまう事があります。


・ストレス難聴の症状
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・耳に水が入っているような違和感
・自分の声が耳に響く
・耳鳴りがする


ストレス難聴は原因となっているストレスを取り除けば改善すると言われています。


簡単そうですが、根本のストレスを取り除く前に、「耳鳴りで眠れない」「耳が聞こえづらくてうまくコミュニケーションがとれない」といったイライラから更にどんどんストレスを抱えてしまう悪循環に陥ってしまいます。


今あるストレスに加え、「もしかしたら耳が聞こえなくなるんじゃ…」という不安。

このままでは悪くなる一方です。

環境を変えるというのがもっとも重要な事です。

子供の難聴の原因

言葉の発達期には『感受性期』と言われる2、3歳から4歳までの時期が大きく関係しています。このときまで聴覚が健全であれば、言葉を習得でき、そのまま発音・言葉が12歳ごろに定着すれば終生言葉を失うことはないと言われている。


この12歳までの時期に難聴になる、あるいは先天性の難聴の場合には特に言葉の発達の面から配慮していく必要があるでしょう。


子供の難聴はほとんど親が気付きます。

片側の場合はなかなか気付きませんが、学校入学時の身体検査のときに聴力検査で発見されます。それらの検査がなくとも、子供の様子がおかしいと思ったら親がよく注意をして日常観察すれば割合早期に発見するものです。


音への反応などで「あれ?」と思ったら、すぐ耳鼻科の先生に相談しましょう。


気付きにくい原因として片方の耳だけが聞こえない『片方難聴』があります。この片方難聴の原因はいろいろありますが、先天性のものも多いようです。


耳に関する重要な疾患については、特に注意する必要がありますが、「きこえ」に関しては神経質に接することで子供が不安になってしまわないよう、普通に接することが必要。


ちなみに、子供に関係しそうな原因もあるんです。

様々なケースがあるので、難聴の原因を探るのに役立てて頂けたらと思います。難聴の症状には様々な症状があり、その原因もまた多種にわたるようです。


難聴の中でも子供に縁が深そうなものに、騒音性難聴があります。もちろん大人でもあてはまる場合があるのですが、ウォークマンやipodなどで毎日長時間音楽を聴き続けるのは、軽い騒音性難聴の原因となる場合があるので要注意。


小さなお子様でしたらそのような事は無いと思いますが、小学生中高学年くらいからイヤホンで音楽を聴く機会が出てくるので、音量や装着時間によって騒音性難聴の原因になってしまうのです。


中高生くらいになりますと、通学時間にイヤホンを装着するケースもあり、音量がだんだんエスカレートしてしまうことに注意が必要でしょう。イヤホンの外に音が漏れるようでしたら音量が大きすぎかもしれません。


子供の難聴の原因となりそうなものとしては、不規則な生活習慣によって起こる生活習慣病としての難聴。精神的ストレスからくる自律神経の異常からの難聴なども考えられます。


もちろん、そればかりではなく『メニエール病』を発症した場合、聴覚神経や脳に障害がある場合、外耳・中耳・内耳のいずれかに障害がある場合、薬の副作用、事故によるケガなども原因となります。


原因のはっきりしない難聴として突発性難聴がありますが、これは脳梗塞などで耳の血管が作用しなくなったり、ウイルス感染だったりするようですと、はっきりと原因を特定するのが困難なようです。


難聴というのは、誰でもなりうる可能性を持つもので、子供の生活の中にもその原因は隠れています。


生活習慣から招いてしまう難聴でしたら、比較的簡単に予防対策もとれますので、耳に負担のかかる生活習慣などは見直してみたいものですね。と、大人だけでなく子供も“難聴”になりやすいんですね。


生活習慣の乱れも関係してくるので、注意して生活することが大切です。お子さんの反応が「おかしいな?」と感じた時は、すぐに耳鼻科へ行きましょう!

お子さんの難聴はあなたが自宅で治せます

補聴器とは

補聴器とは、難聴などにより聴力が低下した場合に使用する補助器具です。

《補聴器を使い始めるタイミング》

耳鼻科医などから薦められたら、なるべく早く補聴器をお使い下さい。補聴器の使い始めには『慣れ』が必要ですが、早く使い始めれば順応もしやすく効果も早く現れます。

補聴器のメリット

メガネが視力を補うように、補聴器は聴力を補い会話の聞き取りを助ける大切な道具です。補聴器によってもたらされる多くのメリットを紹介します♪

《家の中での生活が快適に 》
毎日、顔をあわせるご家族との良好な関係を保つには、円滑なコミュニケーションが不可欠。ご家族のためにも、補聴器のご利用をおすすめします。


★ご家族との会話がスムーズに
難聴の方は、会話で相手の言葉が聞き取れなかったり、ご自分の声が聞き取れないために、必要以上に大きな声で話してしまうことがあります。補聴器を使うことで、それらが軽減され、ご家族との会話もより楽しく円滑になります。


★ご家族と同じ音量でテレビ鑑賞
ご家族の方と同じ音量では、テレビは楽しめない。。。という方は、補聴器がお役に立ちます。一般の補聴器の他に、テレビに設置した送信機などから、FM電波でお手元の補聴器にテレビの音を送るものや、赤外線を使ったもの、磁力を使って補聴器の誘導コイルに音声を送るものがあります。


★家事が楽にこなせます
最近のデジタル補聴器は、騒音や不快な音を抑える機能が発達しています。掃除機や炊事などをしている時でも、耳に不快な音が響かず、会話を楽しめるようになりました。


《広がる!趣味の幅 》
今まであきらめていた趣味の集まりや様々な活動も、補聴器を使えば参加できるかもしれません。会話が弾めば、仲間も増え充実した毎日を過ごせます。


★カルチャーセンターや講演会
教室やホールの後ろの席では、言葉がうまく聞き取れないことも。このような場合はFM電波を使った補聴システムがオススメ。補聴器とセットで使う送信機を教卓に設置すると、手元の補聴器にFM電波を通して音声が送られてくるので、広い場所でも先生や講師の声をしっかり聞き取れます。


★おしゃれをして、友人とおでかけ
最近では、小型の耳あな形補聴器が充実しているため、ヘアスタイルの自由度もアップしました。聞き返しを減らせば、友人とのお出かけやショッピングもぐんと楽しくなります。また、最近ではカラフルな見せる補聴器も登場しています。


★汗や水漏れに強い補聴器もあります
従来、補聴器に湿気は大敵でしたが、汗に強い補聴器も登場。ゲートボールやゴルフなどのスポーツも、汗を気にせず楽しめるようになりました。最近では、お風呂や温泉にも入れる防水機能付きの補聴器もあります。


《仕事に役立つ『きこえ』 》
様々なビジネスシーンで、『きこえ』が重要な役割を果たします。営業力UPや、キャリアアップの戦略として補聴器を役立ててみてはいかがでしょうか。


★聞き間違いが少なく、仕事もスムーズ
働き盛りの方にとって、『きこえ』の問題は一大事。補聴器は商談から会議、電話での会話まで円滑な会話をサポート。聞き違いや聞き返しを減らせ、聞き違いのトラブルも減らせます。


★気付かれにくい、小型の補聴器
耳あな形の補聴器には、耳あなにすっぽり隠れて目立たない小型のものがあります。相手に気付かれずに使用できるので、営業の方やお客様を相手にする職種の方にはピッタリです。


★補聴器を必要なときだけ活用
会議や商談のときなど、必要なときだけ使うのも補聴器の賢い使い方。「私は、まだそれほど難聴が進んでいないから・・・」という方でも、仕事のときに少しでも聞きづらいと思うことがあれば、補聴器の早期のご利用をお奨めいたします。


《 老後、いきいき♪ 》
『きこえ』が衰えると、生活に支障があるだけでなく、心や脳、さらには性格にまで影響が出ます。補聴器の優れた『きこえ』を活用して、いつまでも若さや自分らしさを保ちましょう。


★自分に自信が持てます
銀行や病院で名前を呼ばれた時、聴き取りやすくなります。街中では、後ろから来る自動車やバイクの音に気付けるので、外出がしやすくなります。また、自分のことを自分でできるようになると、自然に自信を取り戻せます。


★心の若さを保つ補聴器
人は毎日、『きこえ』から多くの情報を得ています。難聴が進むと、次第に情報に疎くなり、会話に参加しづらくなることも・・・


補聴器を活用すれば、話題が豊富になり会話にも積極的に参加できるため、周囲にも好印象を与えることができます。また、『きこえ』の刺激は脳の働きと密接に関係しているので、補聴器は老化防止にも役立ちます。

補聴器の選び方

補聴器は、多くの方にとってなじみの少ないもの。ご購入時に、不安を抱くことは無理もないことかもしれません。販売店の選び方から、購入時に気を付けることまで幅広くご紹介します♪


《 補聴器の種類と特徴 》

補聴器メーカー各社から、たくさんの種類の補聴器が発売されています。使い方や『きこえ』にあわせて自分にあった補聴器を選ぶことが大切です。

一般に、補聴器は形状によって以下の5つに分類されます。現在では耳あな形補聴器が主流です。


【耳あな形】

耳あなに収まるタイプ。耳あなにスッポリ収まる小型のものから、耳の外にまでくる大型のものまで、いくつかのタイプがあります。耳あなの形状ときこえの程度に合わせてつくるオーダーメイドタイプが一般的です。


【耳かけ形】

耳にかけて使用します。操作が簡単で扱いやすいのが特長。汗が入りやすいのが難点ですが、汗に強い機種も出ています。


【ポケット形】

本体をポケットに入れ、イヤホンとコードをつないで使用。操作は比較的簡単で、機種によっては高出力が得られます。コードが邪魔になったり、たまに衣ずれ音が入ることがあります。


【メガネ形】

メガネのツルの部分に補聴器を内蔵させています。メガネと補聴器を併用できる利点はありますが、レンズと補聴器の両方を調整する必要があります。


【特殊補聴器】

離れた場所に設置したFM送信機から、手元の補聴器に音を送る、騒音に強いタイプや、高音域の子音を聴き取りやすいよう周波数を圧縮するものまで、特殊な用途で使う補聴器もあります。


《 オーダーメイド補聴器とは?》

耳のカタチや『きこえ』は、一人ひとり違います。特に耳あな形補聴器は、耳あなへのフィットが大切。オーダーメイド補聴器は、『きこえ』も『カタチ』もあなたに合わせてつくる、世界で一台の補聴器です。


《 『補聴器もどき』の集音器にご注意!! 》

近頃、「安くて、すぐよく聞こえる!」などの売り文句が書かれた新聞や、折込チラシによる通信販売を見かけます。しかし、一人ひとりの『きこえ』に合わせた調整をしてこそ補聴器は効果を最大限に発揮するもの。補聴器は医療機器なので、アフターケアも視野に、慎重にご購入されることをお奨めします。


《 補聴器を『きこえ』で選ぶ》

補聴器にはそれぞれ、対応できる難聴の程度が決まっています。ご自身の難聴の程度にあった補聴器を選ぶことが大切です。


《 難聴の程度(レベル)と適合機種》

下の図は、各補聴器のタイプごとに適応できる難聴の程度を表したものです。難聴の程度と各症状についてはあくまで目安なので、補聴器ご購入前に耳鼻科などで聴力を詳しく測定することをお勧めします。


《 両耳装用のすすめ 》

私たちは、左右を連携させて音のする方向や距離などを判断しているので、補聴器も両耳装用が自然です。両耳装用ではさらに、以下の効果が期待できます。


【雑音にも強い】

必要な音と雑音の区別が楽で、雑音の中でも会話が聞き取りやすくなります。


【音の方向が分かりやすい】

ステレオ効果により、音の方向や位置が明確になり安全です。


【より自然な『きこえ』】

同時に両方の耳から音が入るので、よる自然に聞き取れます。


【疲れにくい】

小さな音量でも聞き取れるので、耳に優しく疲れにくくなります。

デジタル補聴器の特徴

デジタル補聴器の特徴は音声をデジタル化して、アナログ補聴器に比べ、騒音の中でも会話が聞き取りやすいことです。『きこえ』や『カタチ』を一人ひとりに合わせてつくる、オーダーメイドタイプが主流。


《 デジタル補聴器のしくみ》

デジタル補聴器には、小さなコンピュータ(マイクロプロセッサ)が内蔵されてます。

1,補聴器に入った音は、「アナログ/デジタル変換器」によって0101・・・というデジタル信号に変換。

2,デジタル信号に変換された音は、マイクロプロセッサで分析され、数学的に複雑な信号処理が施されます。アナログ補聴器よりも、はるかにきめ細かな分析・処理が行えるので、一人ひとりの『きこえ』により適した音に調整できるようになりました。調整された音は、自然で元の音に近いのが特徴です。

3、分析・処理されたデジタル信号は、「デジタル/アナログ変換器」によって、再びアナログの音に戻されます。

※デジタル補聴器が行う信号処理は、ご購入時にあらかじめ記憶させた、一人ひとりの『きこえ』や各種の設定に基づいています。この設定は後から何度でも変更することができます。


《 デジタル補聴器の特徴・メリット》

★雑音の中でも、会話が明瞭

デジタル補聴器は音をきめ細かく分析し、音声と騒音を判別。騒音を抑え、会話を聞き取りやすく強調するので、騒音の中でも、会話が聞き取りやすくなります。


★音質・音量をその場に合わせて、自動調整

補聴器をお使いになる『環境(主に騒音など)』に合わせて補聴器が、適切な音質・音量に自動調整。快適な『きこえ』を維持します。


★電話の際に起こりやすいピーピー音を抑えます

電話や携帯電話での通話、また補聴器をお耳に入れるときや食事の際などに起こりやすい「ピーピー音(ハウリング)」を抑えます。


★『きこえ』を一人ひとりに合わせられます

デジタル補聴器は、一人ひとりの『きこえ』に音質を合わせてこそ真価が発揮されるもの。購入後に聴力や使用環境が変わっても、販売店で音質を何度でも調整できます。また、補聴器に慣れるまでの間は、何度か再調整するのが一般的です。

補聴器購入のポイント

補聴器を購入の際は、アフターケアがしっかりでき、『きこえ』の悩みに親身にアドバイスしてくれるお店選びが大切。高い技能と質の高いサービスを誇る、認定補聴器専門店での購入をお勧めします。


《 お店に行く前に 》

補聴器のご購入をご検討の際には、耳鼻科医の先生に『きこえ』の状態をチェックしてもらい、難聴の原因や程度を知っておきましょう。『きこえ』の状態をチェックした上で、アフターケアの行き届いた販売店を紹介してもらうのもよいでしょう。

※次の症状に該当する方は、補聴器を使用する前に、必ず耳鼻科医の診察を受けて下さい。

・急な難聴(『きこえ』の変化)

・耳だれ、耳の中の痛み

・めまい・頭痛・湿疹など


《安心できる認定補聴器専門店 》

専門の技能や知識を持った技能者・有資格者(認定補聴器技能者など)が在籍し、設備などの一定の条件を満たしている【認定補聴器専門店】がおすすめ。常日頃から耳鼻科医と連携し、サービスの向上に努めています。


《 補聴器購入の流れ》

補聴器専門店での代表的な補聴器購入の流れを説明します。

※初めて補聴器を購入される方の場合です。


【Step 1・・・お店に行く前に】

音が聞こえづらい・・・と感じたら、耳鼻科の専門医や補聴器専門店などでご相談下さい。


【Step2・・・ご要望をお聞きします(カウンセリング)】

専門員が、お客様一人ひとりの状況やご要望をお聞きし、補聴器の必要性を判断したり、耳鼻科医師へのご相談もおすすめします。


【Step3・・・『きこえ』を測定(聴力の測定)】

『きこえ』の状態を把握するために、最新の機器を使用してあなたの聴力を測定します。


【Step4・・・機種の選択と調整】

たくさんの機種の中から、お客様の聴力やご要望にあわせ、適した補聴器を選定し調整します。


【Step5・・・補聴効果の確認(試聴)】

適正な音量で明瞭に聞こえるか、雑音などによる不快感がないかどうかを丁寧に確認します。


【Step6・・・補聴器の取扱説明書(操作・保守・保証など)】

正しい操作やお手入れ法、保障についてなどを分かりやすくご説明します。


【Step7・・・補聴器のお持ち帰り】

お客様に補聴器を引き渡します。

※オーダーメード補聴器の場合は、すぐにお持ち帰りになれません。


【Step8・・・補聴データの管理】

お客様の情報を大切に管理します。


【Step9・・・アフターケア(補聴器の調整・点検やアドバス)】

ご購入後のアフターケアや再調整についてもお気軽にご相談下さい。

補聴器の上手な使い方

補聴器を快適に使うには、メンテナンスや販売店のフォーローが不可欠。すでに補聴器をお使いの方に賢い使い方をご紹介します。


《 お店のアフターケア 》

補聴器の販売店では、お客様に対し様々なアフターサービスを実施しています。補聴器の使用状態にもよりますが、三ヶ月に一度は補聴器販売店でメンテナンスをしてもらうことが大切です。


《 補聴器のメンテナンス 》

毎日使う補聴器は、定期的なメンテナンスが不可欠。耳あな形補聴器では特に、耳あかなどが補聴器の音の出るあなに詰まると、『きこえ』が悪くなります。

補聴器は精密機器ですので、使用頻度にもよりますが、三ヶ月に一度は補聴器販売店でお掃除をしてもらい、二年に一度は分解清掃(オーバーホール)を依頼されることをおすすめします。また、販売店では耳あか防止チップやスポンジなどの交換も行っています。


《 『きこえ』のアドバイス 》

補聴器は使い始めてから慣れるまで、ある程度の時間と訓練を要します。困ったことや不安なことがありましたら、販売店にご相談下さい。

また、補聴器を長くお使いの方でも、体調や聴力の変化、使用環境など様々な原因で『きこえ』が変化することもあります。

その場合、販売店では音質の再調整を行ったり、耳鼻科医の診断などを含む適切なアドバイスをいたします。


《 デジタル補聴器の音質調整 》

デジタル補聴器は、音質を利用者の『きこえ』に合わせることで真価を発揮。お客様の聴力や使用環境に合わせて音質を再調整することで、会話の聞きやすい優れた『きこえ』を保てます。


《 補聴器の簡単お手入れ 》

補聴器は精密機器。基本的には販売店でのメンテナンスをおすすめしますが、ご自宅でもできるお手入れがあります。


★補聴器の保管方法

補聴器にとって湿気は大敵。使用しないときは、「電池を取り外して」乾燥ケースにしまってください。空気電池をいっしょに乾燥ケースに入れて保管すると、電池が消耗してしまいます。


★機種別のお手入れ方法

お手入れの方法は機種ごとに異なります。詳しくは補聴器の取扱説明書をご覧下さい。


【耳あな形補聴器】

音の出るあなの部分にたまった耳垢を専用のブラシなどで落として下さい。また、空気電池のシールをはがしたとき、のりが残っていないかをしっかり確認して下さい。


【耳かけ形補聴器】

イヤモールドや耳栓に汚れや耳あかが詰まっていないかチェック。補聴器本体のフック(耳にかける部分)の汚れを、アルコールを浸した綿などで除去して下さい。また、チューブ(本体から出ている管)に溜まった水滴や、夏場の汗をこまめにふき取って下さい。


【ポケット形補聴器】

イヤモールドや耳栓に汚れや耳あかが詰まっていないかチェック。本体のマイク部の汚れや、ほこりもブラシで除去して下さい。


【イヤモールや耳栓】

まず、イヤモールドや耳栓を本体から取り外します。次に中性洗剤を入れたぬるま湯に浸し、爪楊枝などの細い棒で清掃して下さい。

※いずれの場合も、汚れがひどい場合は販売店にご相談下さい。

老人性難聴の症状と治療

《 老人難聴とは》

人間の聴器の老化は、20~30歳代から始まるといわれ、この加齢によっておこる聴力の低下を老人性難聴といいます。老化は、内耳感覚器から脳の聴覚中枢までの神経細胞の減少や変性として出現しますが、その程度は人よって様々で大きな個人差があります。


《 老人性難聴の症状》

老人性難聴は、高音部から始まり徐々に中低音部も聞こえにくくなりますが、初期には特に自覚症状はなく、中音域の聞こえが悪くなり、日常会話に支障がでるようになって初めて難聴に気付きます。


実際には、音は聞こえているのに何を言っているのか分からないとか、聞き間違いや聞き返しが多いなどの言葉の『聞き取り障害』として現れます。また、耳鳴りで老人性難聴に気付くこともあります。


《 老人性難聴の検査》

聴力検査で、高音域が聞こえにくくなることから始まる感音難聴を示し、進行すると中低音域の聴力も低下します。難聴は、内耳性と中枢性の両方の性質をもっていて、聴力に比べて言葉を聞き取る能力が悪いのが特徴です。


《 老人性難聴の治療》

老人性難聴に決め手となる治療法はなく、補聴器の装用が勧められますが、本人に難聴の自覚があまりなく、使用されないこと多いようです。


動脈硬化・腎臓病・糖尿病といった慢性の病気は、老人性難聴を進行させる可能性があります。


老化を防ぐために、日常の健康管理と精神安定に気を付けることは言うまでもありませんが、耳の悪影響を与える騒音や薬剤の使用は、できるだけ避けるようにしましょう。



小児科難聴の原因と症状

小児難聴は、1000人に2~3人くらいの割合で発症すると言われてます。小児難聴の原因は先天性によるものが大きく、様々な原因が挙げられます。


小児難聴の原因は、遺伝であったり、妊娠中に風疹にかかったり、ヘルペスなど特定のウィルスに感染した場合に小児難聴を発症すると言われています。


また、妊娠37週未満での早産や、幼少期に頭に外傷を負ったり、髄膜炎や水痘・麻酔などの感染症にかかったり、中耳炎を悪化させてしまったりと、様々な原因が挙げられます。


その他、これらの原因に当てはまらない原因不明の小児難聴もあります。


小児難聴は、一日でも早く発見し治療を開始する必要があり、発見や治療が遅れると難聴だけでなく、言葉の発達にも障害を及ぼしてしまう確率が高くなってしまいます。


言葉の話せない乳幼児期に難聴を発見することは難しいため、難聴と診断されるのが遅れることも多く、最近ではその対策して『小児難聴クリーニング』と呼ばれる生後間もない新生児でも簡単に受けられる検査を実施する病院も増えてきました。

小児難聴には、発症の原因によって『伝音性難聴』『進行性感音性難聴』や『混合性難聴』、そして、ストレスなどが原因と考えられる『心因性難聴』などに分けられます。


小児難聴の場合、聴力が補える場合は補助器を使用し、また手術による治療が効果的と考えられる場合には、人口内耳の手術などが行われます。特に乳幼児の場合には、話しかけた時に反応が鈍いと感じられる時は耳鼻科を受診し、診察を受けるようにしましょう。


また、中耳炎にも気を付ける必要があります。入浴時やプールなどの水遊びの時には、耳に水が入らないようにし、耳を清潔に保つように注意しましょう。

難聴と中耳炎の関係

中耳炎は、『急性中耳炎』『滲出性中耳炎』『慢性中耳炎』の3種類に大別されます。


これらいずれの中耳炎も難聴の症状を発症することがあります。


急性中耳炎とは、中耳に細菌が感染したことによって炎症を起こすもので、インフルエンザ菌や肺炎球菌・溶血性連鎖球菌などの細菌による感染が多いと言われています。


急性中耳炎を発症すると、耳の痛みや発熱・耳鳴りなどの症状が現れ、この段階で難聴の症状が現れる場合があります。


重症の場合は、鼓膜穿孔にいたります。早期に適切な治療を受ければ、急性中耳炎の症状は改善されます。


急性中耳炎のあと、鼓膜穿孔の症状が現れる場合もあり、それを慢性中耳炎と呼び、慢性中耳炎を発症した場合は、手術で治療する必要があります。


滲出性中耳炎は、中耳に液体がたまることで鼓膜などの働きが阻害され、ものが聞こえにくくなり中耳炎の症状がでる中耳炎ことを言います。


滲出中耳炎になると、聞き取りにくくなるだけでなく、常に耳が詰まったような感じがしたり、自分で話している時に自分の声が耳の中で反響するような感じがしたりします。


中耳炎にかかった時点で難聴の症状がでる場合が多く、耳に違和感を覚えたらすぐに耳鼻科を受診し、適切な治療を受ける必要があります。


特に、慢性中耳炎になると手術を受けなければならない場合が多いので、中耳炎は早期に治療をして悪化させないように気を付けましょう。


急性中耳炎の治療後、ものが聞き取りにくい難聴の症状がでるようであれば、すぐに耳鼻科を受診することをおススメします。

難聴と耳鳴りの関係について

難聴になると、耳鳴りを伴うことが多いため、耳鳴りを頻繁に自覚する場合は、難聴を疑って耳鼻科を受診することをおススメします。


耳鳴りとは、自分の周囲で音がしていなくても、耳の奥の方で音が聞こえるように感じるもので、耳鳴りの音の種類や大きさは個人差があります。


難聴には原因が分かっているものもありますが、耳鳴りはまだ原因が特定されていません。


耳鳴り自体の明確な治療法はまだ確立されていませんが、症状を改善させる治療法の研究は進んでます。


そのため、耳鳴り自体を改善させるいくつかの治療法が見つかって、症状にあわせた治療が行われています。



また、耳鳴りと一緒にめまいを伴う場合、内科を受診する方もいらっしゃいます。


内科を受診し、なんらかの治療を受けても耳鳴りの症状が消えな場合には、難聴の症状として耳鳴りを併発している可能性もありますので、耳鼻科を受診し適切な治療を受ける必要があります。


難聴の代表的な症状は、人の声や物音が聞こえにくくなることです。そして、耳鳴りを伴っていることが多いと言われています。


難聴の種類によっては、日常生活で支障が出にくく、自覚症状が出にくい高音域から聞こえなくなる職業性が原因の騒音性難聴などがあります。


このような難聴は、自覚症状が出にくいため耳鼻科の受診が遅れ、治療も症状が進んでから行うことになるため、失われた音域の聴力の回復が難しいことが多いと言われています。


耳鳴りを感じ、早めに耳鼻科を受診することで、難聴の早期発見につながり、早い段階で治療を受けられる可能性もあります。


耳鳴りを感じたら、難聴のシグナルであるかもしれない事を心に留めておき、耳鳴りが続くようであれば、早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。

急性低音障害型感音難聴の原因・症状と治療・予防

中年になると、様々な難聴の原因をかかえるようになります。


聞こえにくくなるのを年のせいだと思っていると、思わぬ耳の病気が潜んでいる場合もあります。


30~60代に目立つ急性の難聴の原因には、突発性難聴や急性低音障害型感音難聴、それにメニエール病や外リンパ瘻(ろう)などがあります。


精神的なストレスや寝不足が下地になると見られています。それらの難聴は『感音難聴』と呼ばれます。


耳で集められた音は、鼓膜に伝わり、その奥で音の高低や大きさを確認するセンサーである蝸牛(かぎゅう、カタツムリのような形をしていることからそう呼ばれる)に伝えられます。


この蝸牛周辺に何らかの問題があって聞こえにくくなるのがこの『感音難聴』なのです。


《 症状と診断 》

急性低音障害型感音難聴の患者が訴える症状は、耳が詰まった感じ(耳の閉塞感)が一番多く、続いて「ゴー」や「ザー」という低い音の耳鳴りです。


高い音は普通に聞こえるので、難聴としてではなく、耳が詰まったような感じがするとか、耳の中に水が入ったように感じると訴えるケースも多いものです。


診断には、聴力検査を行います。急性低音障害型感音難聴では、老人性難聴とは反対に低い周波数が聞こえにくいのが特徴です。


同じような症状では聴神経の腫瘍も考えられますが、急性低音障害型感音難聴では、CTやMRIに異常はみられません。


《 特徴 》

急性低音障害型感音難聴は、20代~40代の特に女性に多く、女性対男性の比較は2対1くらいです。


発症はストレスが引き金といわれ、医師や看護師にも多く見られます。


またこの10年位は不景気のせいか、証券マンや銀行マンの患者も少なくありません。


発症のきっかけは職場での人間関係や心配ごとなどの精神的なストレスばかりでなく、風による体調不良や、睡眠不足・慢性疲労など肉体的なストレスも含まれます。


こうした心身の疲れがあると、血管の流れを調節する自律神経の緊張状態を作り、血の巡りが悪くなります。


特に内耳の血管は非常に細かいため、ストレスの影響が出やすいのです。


《 治療と予防 》

治療にはまず薬物療法が行われます。最もよく使われるのが、利尿剤と副腎皮質ホルモン。


利尿剤は、内耳がリンパ液でむくんだ状態になっているのを緩和する目的で使用します。副腎皮質ホルモンは非常によく効く薬。


投与期間は通常1~2週間ですから、副作用の心配はあまりありません。


また、ストレスで非常に疲れたり睡眠不足の方には精神安定剤や入眠剤を併用する場合もある。


薬物治療によって6~7割の人は症状が改善しますが、3~4割の人は同じような症状を繰り返すようになります。


自分では感じていないストレスを、はっきりさせるためにカウンセリングを受けてもらいます。あるいは、自律神経を介して症状が出るため、自律訓練法を行うことがあります。


具体的には、乾布摩擦や軽い運動、水泳などで自律神経の働きをよくしようというものです。それでもうまく治らない時には、病院で自律神経を訓練することがあります。


例えば、手足が暖かいなどのことをイメージして、実際に手足の温度を変えるというトレーニングをします。


バイオフィードバックという機械を使って、例えば手が暖かいというイメージを作っていると、皮膚の温度が変わってきます。それを見ながら自律神経の働きを調整してトレーニングをしていくわけです。


治療によって、早い人では2~3日、たいていは1週間くらいで症状が軽快してきますが、3~4割の方は症状が繰り返し、1割くらいの方は、繰り返すうちにめまいが起こり、メニエール病に移行するといわれています。


こうしたことが起きないためにも、なるべく発作を予防することが重要になります。


《 予防法 》

ストレスや疲れが発症の引き金ですから、ストレスを溜めないことが大切。しかし、現在の社会でストレスが溜まらない環境は難しいでしょう。


やはり睡眠をよくとるとか、ストレスを発散できる方法を見つけるとよいでしょう。あるいは、軽い運動を続けることも有効。


体を動かすことで自律神経は確実に鍛えられます。「たまに」運動するのではなく、少しずつ長い間続ける必要があります。

ヘッドホン難聴の原因と症状

電車の中。ジョギングしている人。お店の中。


イヤホンをつけて音楽を聴いている人っていろいろなところで見ますよね。


私も例外ではなく、イヤホンで音楽を聴くのは大好きです。


好きな曲がかかったらついついボリュームを上げてしまったり。


でもこれ実はちょっと注意が必要なんです。


「音漏れに?」


それも気をつけて欲しいところですが、そうではなく気を付けて欲しいのは『難聴』です。


ヘッドホンで難聴!?「そんなまさか」と思うかもしれませんが、アメリカではヘッドホン難聴の危険性を訴えるCMを流す程問題になっているんです。


イヤホンやヘッドホンをして外を歩くとき、車の音や人の話し声がうるさくて曲が聞こえないからボリュームを上げた経験、ありませんか?


周りの騒音以上に大きな音を長時間耳元で聞く。


この行為が難聴の原因なのです。

高音を耳元で聞くのは危険!?

高い音は難聴を引き起こす原因になると言われています。


日常生活で普通に聞く分には大丈夫ですが、イヤホンやヘッドホンから高い音を長時間ずっと耳元で聞いていると難聴になるリスクがぐーんと高まります。


もし万が一、ヘッドホンなどで大音量で音楽を聴いていたために聴力を失ってしまったらどうなるのでしょう?


「治療すれば元に戻るんじゃないの?」


残念ですが、一度失ってしまった聴力を元に戻すことは現代の医療ではできません。


取り返しのつかないことになってしまってからでは遅いのです。


耳鳴りなどの症状がでてしまう前にボリュームを落として使用する時間を減らしましょう。


部屋の中ならスピーカーを使うのもいいかもしれませんね。

ムンプス難聴の原因と症状

難聴と聞くと、突発性難聴、伝音性難聴、感音性難聴などは良く耳にすると思いますが、ムンプス難聴って知っていますか?


ストレス難聴やヘッドフォン難聴、老人性難聴は割とよく聞きます。


ムンプス???


いったいどんな病気なのでしょうか?


●ムンプス難聴の原因

ムンプスウイルスはおたふくかぜの原因となるウイルスだと知られています。

このムンプスウイルスが内耳に感染して生じる病気がムンプス難聴です。

ムンプスとはウイルスの名前だったのです!


●ムンプス難聴の症状

・若い年齢層に発症しやすい
15歳以下、中でも5~9歳の患者が多いようです。


・片方の耳に発症する
一般的には片耳のみ発症するケースが多いといわれています。

ただ、稀に両方の耳で症状が見られることもあります。


・耳鳴りとめまい
小児ではめまいの症状はあまりありませんが、成人患者にはよく見られるようです。


・悪心と嘔吐
内耳障害後のめまいから起こる症状だという可能性も考えられています。


・聴力障害
重症の場合、聴力を失ってしまうケースもあります。

そのうえ改善しにくいのがムンプス難聴の特徴です。


ムンプス難聴、聞き覚えのないこの病気。


ですがなんと日本には1年に100万~200万人がムンプスウイルスに感染するといわれているのです!


その中でムンプス難聴が発生してしまう人は、計算すると1年間で70~140人。こうして見ると、発生するのなんて極々僅かだと思えます。


しかし、200~400人のムンプス患者を調査したところ1人の患者に難聴の症状が見られたそうです。


この数字を見ると、ムンプス難聴の発生率は低くはないようですね。

ウイルス感染から起こる病気ですから、いつ自分がなるかもわかりません。


ムンプス難聴…怖い病気ですね。


でも、もうすでにおたふくかぜにかかった人にはムンプス難聴の原因であるムンプスウイルスは感染することはありません。


ただ、用心して欲しいのはまだおたふくかぜに罹ったことがなく、予防接種を受けていない方です。


「そういえば、まだおたふくかぜになってないなぁ」と思ったら予防接種を受けておくことをオススメします。

騒音性難聴の原因と症状

あなたの職業はなんですか?


周りに機械があるような場所で作業する職業ではありませんか?


そのような職業の人が発症する難聴があります。

その名も「騒音性難聴」


「職業でなるの?どういうこと?」

首を傾げているあなたのために詳しくご説明しましょう


【騒音性難聴の原因とは?】

機械などの騒音が激しい職場で働く人たちが発症しやすいのが騒音性難聴です。


騒音のする場にいたからといってすぐ発症するわけではなく、期間が長ければ長いほど発症する確率が高くなります。


職業性の難聴だと言われていますが、コンサートやライブなどの音響により発症するケースもあります。


【騒音性難聴の症状とは?】

職場の環境などにより発症する騒音性難聴は、高音が聞こえにくくなるのが特徴です。


しかし、高音が聞こえづらくなっても日常生活を送る上で困ることがあまりないので、発症しても気付かない人がほとんどです。


なので、「あれ?おかしいな」と気付いた頃にはかなり悪化してしまっていることが多いです。


悪化してから病院へ行って治療をしても聴力を元に戻すのは難しいと思われます。


また、音響が原因で発症する騒音性難聴は発症した直後に自覚症状があらわれます。


その場合、すぐに病院を受診すれば聴力が回復する可能性は高いです。


一生懸命働いて、聴力を失うなんてそんなひどい話はありませんよね。


こうならないためにも、職場の騒音があまりにひどい場合は耳栓をするなど工夫をして自分の耳を守りましょう。


また、定期的に検診を受けるのも早期発見に繋がりますよ。

メニエール病と難聴

メニエール病の発作は突然、激しく回転するようなめまいに襲われます。


また同時に耳鳴り、難聴、嘔吐、吐き気、などの発作が数分から数時間起こります。


メニエール病の頻度はさまざまなので一概に言えません。


1ヶ月に何度も起こる人もいれば、年に数回の人もいます。


男女年別にみますと、30代~40代の女性に多いようですが、最近は男性も多くなったようです。


また、耳の病気が原因の耳鳴りやめまいが、すべてメニエール病と思っている人がいますが、メニエール病は耳鳴りやめまいの原因となる耳の病気のひとつでしかありません。


メニエール病のそもそもの原因については現在明確な理由が解明できていませんが、耳の中の内耳というところ内リンパ液が増えて水ぶくれのようになっている状態で起こる病気(内リンパ水腫)というところまでわかっています。


内リンパ水腫が内耳を圧迫することで平衡感覚をつかさどる内耳の機能に障害を起こさせるのです。


しかしながら、そもそもなぜ内リンパ水腫が起こるのかについての理由や仕組みなどについては解明されていません。


今のところ過度のストレスや睡眠不足によって内リンパ水腫が起こりやすいなど、ストレスと内リンパ水腫との何らかの関係があるように考えられています。


内リンパ水腫になると耳鳴りや難聴になりやすいですが、内リンパ水腫が大きく膨れ上がり、内リンパの膜が破れ、内リンパと外リンパの中味が交じり合うと、激しいめまいが起こるようです。


また、めまいが起こらないからメニエール病ではないと安心しがちですが、蝸牛型メニエール病はめまいが起こりませんが難聴と耳鳴りの症状を繰り返します。


当然ながら、めまいがないからメニエール病ではないとは限らず、蝸牛型メニエール病の20パーセントほどがメニエール病へ移行するといわれています。


蝸牛型メニエール病は低音難聴や耳閉塞感、低い音の耳鳴りが起こります。

難聴患者でも聞き取りやすい話し方

難聴の人は相手の言葉をうまく聞き取ることができません。


なので、「え、なんて言ったの?」と聞き返してしまうことがあります。


数回で聞き取れる場合もありますし、何度聞いてもさっぱり聞き取れない場合もあります。


それでは会話がいつまで経っても進まずお互いに疲れてしまいますよね。


そこで今回は、難聴の方との上手な話し方のコツをご紹介します。


難聴の方やお年寄りの方との会話でぜひ実践してみてください!


●ゆっくり話そう!

普段の会話でも早口な人の話しは聞き取りづらいですよね。

難聴の方は「聞き取る」ということがとても大変です。

早口でバーッと話すよりも確実に伝わるようにゆっくり話す方が良いでしょう。


そうすることで大事なこともしっかりと伝わるはずです。


●ゆっくり話すときの注意点

ゆっくり話せばいいからと言って一文字一文字区切って話すのは良くありません。


何故かというと、一文字ずつ区切って話すとどこか一箇所でも聞き取れなかった場合、話の内容がまったくわからなくなってしまうからです。


区切るのなら文節や単語の方が良いでしょう。


例えば、「良い天気ですね」と言いたい場合。


「い い て ん き で す ね」と区切るのではなく、「良い 天気 ですね」と区切ってゆっくり話した方がどこかが聞こえなくても前後の単語で話の内容がわかります。


●表情も大切!

話し方だけでなく、表情も大切です。ムスッとした顔をしていては楽しく会話をすることはできません。


そんなギスギスした雰囲気だと、聞き取れなかった言葉があっても難聴の方は聞き返すことができなくなってしまいます。


ニコニコと笑うだけで雰囲気もほぐれ、お互いにリラックスして会話を楽しむことができますよ。


このように、ゆっくりと話すことや笑顔でいることも大切ですが、「どうしたら聞き取りやすいか」ということを相手の立場になって考えることがなにより大切です。


思いやりを持ってコミュニケーションを楽しみましょう!

低音性難聴の原因と症状と治療法

低音性難聴とは、低い周波数の音の聞こえが悪くなる難聴です。


中でも「急性低音障害型難聴」という、急性の感音性難聴が代表的です。


ALHLと表記されることがあります。


30代の女性に多く発症することが分かっており、ストレスや疲労が一因と考えられています。


■低音性難聴の原因と症状

突然、耳鳴りや耳のつまった感じから始まることの多い病気です。


音が割れて聞こえる、響いて聞こえるなどの症状もあり、日常生活では、かならずしも聞こえが悪いという症状が目立つわけではないようです。


上記のような症状は、中耳炎や外耳炎と類似していますが、聴力検査をおこなうことで診断がつきます。


男女比としては1:3で女性のほうが多く、平均年齢としては30代後半がもっとも多くなっています。


急性低音障害型難聴は、原因不明であることが定義の1つですが、実際は精神的ストレスや疲労、睡眠不足などが引き金と考えられています。


メニエール病の原因と似ており、どちらの場合も性格的には真面目、完璧主義、我慢強いなどの傾向がみられるといわれています。


またメニエール病と同様、内耳にあるうず巻き状の「膜迷路」(内リンパ)に過剰に水がたまってふくらむ「内リンパ水腫」がみられることもあります。


■低音性難聴の治療法

まずは心身の休息を心がけた上で、栄養剤としてビタミン剤や、血流を改善する薬が処方されます。


内リンパ水腫がある場合は、浸透圧利尿薬である「イソソルビド」が投与されます。


味がひどく飲みにくい難点はありますが、点滴よりも副作用が少ないメリットがあり、低音性難聴の改善も期待できます。


さらに必要に応じてステロイド薬が検討されたり、入院による治療をおこなうケースもあります。


急性低音障害型難聴は比較的予後は良いとされ、突発性難聴に比べると治癒率は高くなります。


適切な治療を受ければ、約6割の患者さんが完治し、後遺症の残る人が2割、治らない人が2割との報告があります。


また男性患者の場合、完治すると再発が起こりにくいのに対し、女性患者では再発を繰り返し、次第にメニエール病へ変化する人がいます。


治療が遅くなるほど進行が進みますので、早めの受診が肝心です。

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